2024年4月30日火曜日

キャリア教育って何?(2)

 親にとって、我が子が家に帰ってダラダラしていて勉強を始めないと心配になります。

「宿題はやったの?」

「テストが近いよ!」

自分の心配が口に出てしまうのは愛情があるためです。

しかし、統計によると親が口出したときにやる気スイッチが入るお子さんは珍しいです。

たいていは、

「今からするはずっだのに」

「その言葉でやる気がなくなった」

と言われるのが関の山です。


どんな名馬でも、のどが渇いていないと水を飲みません。

のどを乾かせるには、小屋から出して運動させなければなりません。


子供たちも同じ

乾いていないのに(学びの渇き)、勉強しろと言われても、勉強するわけがないのです。

やったとしても何かを身に着けるための勉強ではなく、事実を作るための作業です。

せっかくの学生時代、ただの作業のために時間を浪費させるのはもったいない話です。


だからこそ、学びの渇きが必要なのです。

キャリア教育では、未来への夢や道筋を考えます。

時代は変わったけれども、全く勉強せずにそこにたどり着けるはずもありません。

もちろん、夢は変化しますし、なりたい自分も変わるでしょう。

全員が大谷翔平になれるはずはありませんから。


しかし、未来を見つめて、今努力する糧にはなるはずです。


学ぶ意味を考えさせながら、生き抜く力を育む

それがキャリア教育なのです。


今回はここまでにします。

キャリア教育って何?(1)

何時の頃からか、横文字が肩で風を切って闊歩(かっぽ)しています。
その傾向は、パソコンやスマホが便利になるにつれて加速している気がします。
しかも、飛び交う用語は分からないものだらけです。 
「パソコンにキャッシュが残っている」 パソコンにお金が残っているの?
「プロトコル」 プロのトコルさんのこと?
「サーバー」 レシーバーの反対の事?
次々に出てくる専門用語に四苦八苦です。
(専門用語ではなく一般常識用語かもしれませんが、、、)

そして、「キャリア教育」
私たちは、子ども達の未来づくりのために、このキャリア教育を推進しているのですが、市民の皆様のご理解やご協力を頂けるよう、この横文字「キャリア教育」を嚙み砕いてお伝えしていきます。

先輩方(年齢はご想像にお任せします)に「キャリア教育」と言うと、まず最初にイメージされるのが、難しい国家試験を突破した政府のキャリア官僚のようです。
しかし、それは違います。

キャリア教育の対象は、全ての子供なのです。
キャリアは、語源でいえば馬車の轍(わだち)、これまでにつけた歩みの跡。
言い換えればこれまでの自分の実績です。
しかし、それだけでは単なる過去の振り返りです。
私たちが進めようとしているのは、過去の自分を振り返りながら、今と未来の自分の轍を考える教育です。

もちろん、国語や算数・数学も大切。
それと、キャリア教育にどんな関係があるのか、それは次回にお伝えします。

今回は、ここまでにします。





2024年4月23日火曜日

新メンバーでスタート ~日向市キャリア教育支援センター~

日向市キャリア教育支援センターの陣容が変わりました。

新しい体制で、これまで以上に日向の子供たちの未来づくりを支えます。

そのためには、様々な分野で活躍している郷土の大人達に出会い、多様な価値観に触れさせたいと思っています。

いろんな魅力的な大人がいます。

 郷土をぐいぐいと引っ張るリーダーさん

 寡黙だけれど確かな腕で仕上げる製品は超一流の職人さん

 誠実で必ず約束を守り組織を支える社員さん

 コミュニケーション力抜群で人と人をつなげる達人さん

 愛情たっぷりで子供を育む保育園や幼稚園の先生方

 市民の食を支える皆さん

 暮らしを便利にしたり快適にしたりする皆さん

わが町にはそんな大人がいっぱいいます。

だからこそ、

「日向の大人はみな子供たちの先生」

というキャッチフレーズを掲げているのです。


新聞では、少母化問題が取り上げられ、県内の市町村は軒並み、消滅の警告を受けています。


豊かさや幸せは、人それぞれのはず。

子供たちに、それを多くの大人から感じ取ってもらいたい。


未来の予測はできないけれど、未来の主人公は予測できる。

それは、目の前の子供たち


そんな思いをもって、令和6年度を始めました。