2024年5月15日水曜日

キャリア教育研修報告(3)

 今回も日向市教育委員会の小野係長の示した本市における「課題解決型よのなか挑戦」について、私なりの解釈を加えてお伝えします。

これまでの中学校では、近隣のお店や保育園・幼稚園、農家さんなどに2日間程度の職業体験をさせていただいていました。

事前の学習をして事業所さんにお願いするのですが、預ける方も預かる方も、その意味を分かっていないことが多かったのです。

学校「どうぞ、ご自由に何でもいいので体験させてください。」

事業所「怪我をさせてはいけないし、遊ばせてもいけない。アルバイトでもないしなあ?」

というようなこともありました。

これでは、勿体ないですね


義務教育は15歳まで

15歳までに社会に出る力をつけるのが大人の責任です。

しかし、15歳の春に卒業した子供たちが、リアルに近い形で働く経験がないというのはどうなんでしょう。

そういう意味でも、しっかりと仕事の体験をして、そこから学んでほしいのです。

しかも、社会を知る機会として。


自分なりに考えて

「この仕事は社会の中でどんな役割を持っているのだろう」

「この仕事は、他のどんな仕事と結びついて成り立っているのだろう」

「この仕事では、どんなことが工夫されていて、何を変えようと挑戦しているのだろう」

と仮説をもって仕事を体験してほしいのです。

そのことを、日向市では「課題解決型よのなか挑戦」としています。


言われたことの仕事を体験するだけでありません。

仕事の意味や役割、仕事をしてみて自分を見つめて今と未来を考えること

課題をもって体験させるのです。

物事を学ぶときに大切なのは、「why」(なぜ)


学校の勉強でも、社会で生きていくのも「why」が大切

「課題解決型よのなか挑戦」はそこを目指しているのです。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。






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