2024年5月8日水曜日

キャリア教育って何?(6)

 今回のお話は、自己理解・自己管理の力についてです。

以前にも触れましたが、キャリア教育では、人間関係を作ること、自分のキャリアの見通しを立てること、課題に対応する力をつけること、それに自己理解や自己管理をする力が大切です。

今回は、その大きな柱の1つ

自己理解の話です。

「自分のことは自分が一番わかっている。」

と思いがちですが、時々、

「あの人は自分のことが分かっていないよね。」

と揶揄される人がいます。

しかし、それは誰にでもあり得ること

自分は

・自分だけが知っている自分

・自分も周りの人も知っている自分

・周りの人だけが知っている自分

・自分も周りの人も知らいない自分

でできています。

※「ジョハリの窓」でネット検索してみるとわかりやすく解説が出ているはずです。

ですから、自分を客観視したり、他からのフィードバックをもらうことがないと、本当の自分を見出せません。

本当の自分は、いわば自分の背骨であり、それがブレなければ、自分の今後のキャリアも考えられそうです。

学園物のTVドラマでは、

「うちの子に限ってそんなことはありません。」

という場面がありますが

それでは、自己理解を狭めますし、将来の可能性の芽が摘まれるかもしれません。


しかし、自分がどんなものが好きか、気持ちよいか、嬉しい気持ちになるかは

多くの人に出会って話を聞いたり、体験しなければわかりません。


ですから、学校全体でのキャリア教育が必要なのです。

高校や大学を選ぶのと同じぐらいに

 自分は何が好きで嫌いなのか

 苦手だけど興味があるのかないのか

 自分がうれしい気持ちになるのはどんな場面か

を考えさせたいのです。

もちろん、学校での係活動や委員会活動、部活動など、好きか嫌いか、前向きな気持ちになるかどうかは、ある一定の努力をしたうえでなければ判断はできません。

縄跳びが大嫌いな子供だって、何度も練習して二重飛びができるようになったら、違う飛び方まで挑戦してクリアしていくことがあるのですから。


自分探しの自己理解は、大いに悩むべし

そのために、大いに話を聞く、大いに体験することが大切です。


次回も自己理解の話を続けます。

今回はここまでにします。


次回をお楽しみに。


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