前回、キャリア教育は、将来の自分らしい生き方の実現につながる教育と説明しました。
そのために必要な力を4つに分けています。
全部が同じだけ重要かどうかは、子どもの実態によって違いますが、
ここでは一つ目の
人間関係形成・社会形成能力
を取り上げてみます。
コロナ禍以降、在宅ワークや遠隔会議などが広がっています。
技術の進展で、これまでと違う形で人との関りができるようにもなりました。
しかし、孤業は基本的には難しく、仕事をする上でチーム力が必ず必要です。
どんなに力がある人も、一人でできることは限られていますし、一人で思い浮かぶアイディアは偏(かたよ)るはずだから、、、。
多様な考え方や価値観を受け入れ、逆に自分のそれを他者に働きかけていくことでチーム力が上がり、働きやすいコミュニティを作ることにもつながります。
学校でも同じです。
気の合う人や合わない人がいて当然
しかし、それを拒否するのではなく、お互いの着地点を見つけていくことがとても大切です。
学生時代に人間関係を上手に作れない人が、就職して、年齢も経験も違う集団で上手くやるのは難しいはず。
だからこそ、学校時代の人間関係のトラブルは財産になるかもしれません。
すぐに親に頼むのか
友人に相談するのか
先生に相談するか
自分で相手の考えをしっかり聞いて、自分の考えを伝えるか
子供なりに考えて解決に動いて問題を整理し、人間関係を円滑にできた経験はきっと未来に生きるはずです。
もちろん、命や人権にかかわることは大人が体を張って守らないといけませんが、ちょっとしたトラブルは、子どもを成長させるチャンスでもあるはずです。
しかし、これを先生だけが口を酸っぱくして言い続けても、腑に落ちないこともあります。
だからこそ、日向市では「よのなか先生」に、働く上での人とのつながりの大切さに触れてもらおうと思っているのです。
単に仕事の紹介ではなく、仕事をしていく上でのチーム力やチームに働きかける力の大切さを連打してもらいたいのです。
キャリア教育で大切にしたい力を他にもありますが、それらも連打していかなければなりまん。
この力は、国語や数学のように点数には表せませんが、生き抜くためには必須だからです。
この力は、日常の学校での勉強でつけられるはずなのですが、
それについては次回をお待ちください。
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